先週、オーシャンビーチに散歩に出かけたら、波打ち際がこんなことになっていました。
この青い物体、これまでにもサンフランシスコ近郊のビーチで見かけていましたが、こんなに大量に漂着してるのを見るのは久しぶり。7月末から SFGate や Huffington Post で記事になっていたので velella velella(日本名はカツオノカンムリ)と呼ばれる生物だと初めて知りました。
真ん中が透明で、ふちは濃いブルー。ガラス細工みたいな色合いに加え、年輪のような模様がなんとも魅力的です。「貝の一種かな?」と思っていましたが、どちらかというとクラゲに近いそうです。通称は「by-the-wind sailor」「purple sail」「sea raft」「little sail」など。どれもちょっとロマンティックですね。
つい摘み上げてしまいましたが、後で調べたらまだ生きていたかもしれないと知り、深く反省。勝手に触ってしまってすみません。触手には毒があるとのことなので、皆さんも気をつけてください。
風に吹かれるままに水面を移動し、陸に打ち上げられたら数時間で乾いてしまう。まさに風まかせではかない一生です。
カラカラに乾いてもきれいな生き物ですね。でも何かを連想させるなぁと思ったら、あれです、玉ねぎの皮がキッチンのどこかで人知れず乾いちゃった状態と似てるんです。海のものと陸のもの、こんなところにそっくりさんが…
水に浮かぶとほんとに舟のように見えます。チャンスがあったら望遠レンズで撮ってみたい。久しぶりにそんな風に思える被写体でした。