イースタンシエラ9日間の旅(その4)

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イースタンシエラの旅3日目です。朝ご飯を食べてから再び Alabama Hills へ。めちゃめちゃまぶしいです。山の上の方、一晩で雪が積もったんでしょうか?真っ白です。

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あれ?雪は?ここに辿り着くまでに溶けたんでしょうか。今日も容赦なく暑いです。そんな真夏日の中、一人の男性が三脚を立てて、セルフポートレイトを撮っていました。両腕を横に広げたポーズで何枚も撮っているので不思議に思って尋ねたら、なんとこのスポット、「Iron Man」(2008年)で主人公の武器商人(ロバート・ダウニーJr.)が新兵器の実演をするシーンに使われたんだそうです。

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ちょっと写真を拝借して… ああ、覚えてる覚えてる。このシーン、インパクトありました。そして上の写真と比べると、亀裂の入った岩、丸みがあって平べったい岩、その後ろのゴツゴツした岩、ちょっと角度が違いますが確かにこのスポットです。プチ感動…

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細かく調べたらもっといろんなロケーションが見つかりそうですが、そろそろ Alabama Hills ともお別れ。最後に公園内で一番有名だと思われる Mobius Arch を見に行きました。ここは親切にトレイルが設置されていたので、迷うことなく見つけることができました。

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東側(この写真でいうと左側)から撮ると、ホイットニー山がちょうどアーチの中に収まる構図になるんですが、残念ながら超逆光だったので断念。夜空の下で撮ったものとか、とても幻想的な写真もあるので、興味のある方は「Mobius Arch」でググってみてください。

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これは反対側からの構図。これはこれで面白いかな。どちらにしろ今度はもっと準備をして、早朝や夜に撮影に来たいと思います。

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そして国道395号線を10マイルほど北上したら、ハイウェイ沿いにいきなりこれが。

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名前は何度も聞いていましたが、実際に来ることになるとは何故か想像していなかったマンザナー強制収容所の跡地です。第二次世界大戦中に強制的に立ち退きを命じられた日系人約12万人のうち、1万人強の収容先となった場所で、現在は国定史跡に認定され国立公園局の管理下にあります。

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当時の木造のバラックはすべて撤去され、だだっ広い土地の真ん中に妙に近代的なビジターセンターが立っています。マンザナー高校の一部だった建物を改築して2004年にビジターセンターおよび資料館としてリオープンしたそうです。ちなみに入園料や入館料、駐車料などはいっさいなし。無料です。(2014年9月現在)

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内部の展示はなかなか興味深いものでした。一番奥の壁は、収容者全員の名前が書かれたパネルでほぼ埋め尽くされ、その横の収容所全体のミニチュア模型を見ても、1万人という人数が不自由な土地に隔離され有刺鉄線に囲まれて生活していた異常な事実に驚きます。

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一方で当時の暮らしぶりを紹介する展示には野球のグローブや剣道の面、ゴルフトーナメントのトロフィーなどが飾ってあって「そんなに過酷な暮らしでもなかったのかな?」と思わせます。写真や資料は「記録係」に徹していて、いまひとつ説得力に欠ける気がするし、誰をも刺激しすぎない内容の展示を心がけると、こうならざるを得ないのかなと考えてしまいました。日系人強制収容の歴史は今でも複雑でデリケートな問題なんですね。

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ビジターセンターを出て、次は車で史跡内をぐるっと回ります。距離にして3マイルほど。数棟のバラックが復元されていて中を見ることができます。

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こちらは食堂ですね。本当にこんな造りだったのかは不明ですが、展示パネルには「午前3時半に養鶏場で卵を集め、4時に豆腐作りを開始。4時半から調理を始め、7時に朝食…(中略)…午後5時半に夕食、8時からダンスや映画上映、ミーティングなど」と書かれていました。

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そしてマンザナーで最も神聖であり、有名でもある場所に辿り着きました。てっきり跡地の中心にあるものだと思い込んでいたんですが、敷地の一番奥の、シエラ・ネバダとの間に何もさえぎるものがない場所にそれは立っていました。

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これがその慰霊塔です。写真で何度も見たことがありますが、本当に山を背景に静かに立っているんだなぁと実物を見て感動しました。収容時代にマンザナーで死亡した日系人は135人以上。この土地に埋葬された人は15〜80人とされ、現在も小さなお墓が5つほど残っています。

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慰霊塔の周りはきれいに掃除されていて、千羽鶴や石やコインなどがたくさん置かれていました。毎年4月の最後の日曜日に、収容体験者やその家族をはじめ、強制収容についてもっと知りたいというさまざまな人種・世代が集まる 「Manzanar Pilgrimage」が催されると聞いたので、その名残りかもしれません。この日はまわりに誰もいなくて、本当に静かな時間が流れていました。ちょっと異次元に迷い込んだような静けさ。そういう意味でもまた遠くに来てしまったなぁ。(続く)(前回の記事はこちら

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