昨晩7時ごろ、ダウンタウンのマーケットストリートでバスを待っていたら、ユニオンスクエアの方から何か叫び声のようなものが聞こえてきて、買い物客が数十人ほど逃げるようにマーケットストリートに走り出てきました。「テロ?爆弾?何?」とうろたえていると、スカーフで顔を半分隠した青年が目の前のタクシーのボンネットに飛び乗り、フロントガラスをガシッと蹴って逃走。ますます「???」となりましたが、その後に行進してきたデモ隊を見て、ミズーリ州ファーガソンで起きた少年射殺事件に対する抗議デモだと気づきました。
全米でクリスマス商戦の火ぶたが切って落とされるブラックフライデーだったので、ただでさえマーケットストリートは買い物客で混雑していたんですが、そこに100〜200人ほどと思われるデモ隊が入り交じり、かなりのカオス状態。最初の騒ぎに異様な雰囲気が漂っていたので身構えましたが、あれ以降暴動を目撃することはありませんでした。(クロニクル紙の記事によると、ミッション方面で店頭の窓が割られるなどの被害があったようです)
マーケットと5thストリートの交差点ではデモ隊と機動隊のにらみ合いが始まり、足止めをくらったバス数台は乗客を降ろして休憩モードに突入。これはしばらく動きそうもないと判断し、周辺を歩いてみることにしました。
まずこれが振り返ったときの光景。デモ隊の動きに対応すべく、後方にも機動隊が待機しています。
Westfield(ショッピングセンター)の正面玄関には警官が5〜6人立ち、客の入場を規制していました。
マーケット沿いのお店は略奪や暴動を防ぐため、どこもドアをロックしていたようです。
ストックトンストリートのアップルストアも客を奥に避難させてドアを閉めていたもよう。この写真はその鍵を開けているところで、直後に営業を再開しましたが、ドアの右にスプレーで落書きをされていました。これもクロニクル紙で読んだんですが、「F T P」と書かれていたそうです。「File Transfer Protocol」の略ではなく、「F●●k The Police」という意味だそうです。
毎年ブラックフライデーには不買運動を広めようとユニオンスクエア周辺をデモ行進する団体があるんですが、今年は違う趣意のデモが結果的に不買運動に加担したような結果になったような気がします。
あと、最初の写真に写っているタクシーですが、この後どこにも行けず立ち往生していたら、通行人の何人かが財布からお札を出して運転手さんに渡していたのが印象的でした。悪いこともあったけどいいこともあった。そんな風に思ってほしいっていうことかな。
それから先週載せたネタのアップデートですが、人工芝のエリアはそのまま特に設備が足されることもないまま「Winter Walk SF」という、期間限定の公共スペースとしてオープンしていました。注意書きを読まなかったら、キャンプなんて思いつかなかったけど、でもここでキャンプいいかも。