「ディナーやカクテルを味わいながら映画が楽しめる」をコンセプトに、先月ミッション地区にオープンした複合映画館「New Mission」(2550 Mission St.)に行ってきました。テキサス州オースティンに拠点を置くAlamo Drafthouse Cinema のカリフォルニア州進出を飾る1号店。ロサンゼルスでも建設が進んでいますが、オープニングはまだ先のようです。
カテゴリー: MOVIE + MUSIC

Le Videoが再出発。1階は本屋さんに
インナーサンセット地区のレンタルビデオ屋「Le Video」閉店の噂が流れたのは、確か今年の3月ごろ。1階と2階合わせて10万本の作品をそろえていても生き残りが難しい時代になったんだなぁと思っていたら、1階に本屋が入居してリニューアルオープンしていました。本屋さんの店名は「Books on the Park」。クレメントストリートにある人気店 Green Apple の姉妹店(二号店?)です。Le Video は2階で営業を続けることになり、とりあえずはめでたしめでたし。
本屋さんの内装はこんな感じ。クレメント店と比べると店内が明るく、本が探しやすい印象を受けました。スペースが限られているので古本よりは新刊に重点を置き、小説や料理本、子ども向けの書籍を中心にした品ぞろえになると聞きましたが、入り口付近にはサンフランシスコに関連した本が並んでいたりして、いい意味で一般的な本屋さんという雰囲気です。
集まれ村上春樹ファン
今夜発売記念パーティ
Books on the Park がオープンしたのは今月1日なんですが、今夜11日午後10時から、オープニング&ある作品の発売を祝うミッドナイトパーティが開かれます。その作品とは、村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の英語版(英題も長くて、Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimageです)。ビールを飲みながら村上春樹の作品に関するクイズに答え、ラッフル抽選でサイン入りの新刊がゲットできるという内容なんですが、気になるのが「仮装パーティ」。村上作品に出てくるキャラクターに扮して参加してください、と書いてあるんですが、皆さんどんなコスプレで来るんでしょうか。それを見るためだけに出かけたい気持ちでいっぱいです。

J-POPサミットで映画祭 西川美和監督が来ます
日本のポップカルチャーを集めたストリートフェスティバル、J-POPサミットが今年も日本町にやってきます。開催日は例年より少し早く、7月27日(土)、28日(日)の2日間。ファッションショーやダンスコンテスト、日本からのゲストおよび地元バンドのライブをはじめ、アートやアニメグッズの販売ブース、フードトラックも集結してポップカルチャーの祭典を盛り上げます。
そして今年は、新たな企画として「サンフランシスコ日本映画祭」も開催! 最新の邦画、アニメ作品を15本以上そろえた本格的な映画祭です。しかも「夢売るふたり」の西川美和監督と「図書館戦争」の佐藤信介監督、「モバイルハウスのつくりかた」の坂口恭平さんが特別ゲストとして上映会場に登場し、観客からの質問に答えてくれます! すごい。これぞ映画祭って感じですね。興味のある方はいますぐチケット購入を!
現在決まっている上映作品の一覧は次の通りです(アルファベット順)。
Berserk: The Golden Age Arc II
ベルセルク: 黄金時代篇Ⅱ(2012年、92分)
7/28 3:50pm
Dreams for Sale
夢売るふたり(2012年、137分)
7/27 7pm
Evangelion 3.0: You Can (Not) Redo
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年、92分)
7/27 11am, 7/29 7pm, 8/4 11am
Himizu
ヒミズ(2012年、129分)
8/4 1:10pm
Helter Skelter
ヘルタースケルター(2012年、127分)
8/3 4:20pm
How to Build a Mobile House
モバイルハウスのつくりかた(2012年、98分)
7/27 1:30pm
HUNTER X HUNTER: Phantom Rouge
HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(2012年、97分)
8/3 11am
Lesson of the Evil
悪の教典(2012年、129分)
7/27 4:20pm, 7/30 7pm
Library Wars
図書館戦争(2012年、138分)
8/2 7pm, 8/3 1:10pm
Naruto Shippuden: The Lost Tower
劇場版NARUTO 疾風伝 ザ・ロストタワー(2010年、85分)
7/28 1:30pm
Platinum Data
プラチナデータ(2012年、134分)
8/1 7pm, 8/3 7pm
Rent a Family Inc.(2012年、77分)
7/31 7pm
Rurouni Kenshin
るろうに剣心(2012年、134分)
7/28 6:30pm, 8/1 4pm
Space Battleship Yamato
SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年、138分)
8/4 3:20pm
TIGER & BUNNY: The Beginning(2012年、90分)
8/2 4pm
Wolf Children
おおかみこどもの雨と雪(2012年、117分)
7/28 11am, 8/4 6:15pm

今日公開の映画4本
最近映画館に行っていないので、どんな映画があるかと調べてみると、何気に今日は話題作が公開される日だったんですね。個人的に観たい4本をあげてみました。順番に特に意味はありません。主演がみんな男なのも特に意味はないと思います。今日もしっかり雨マークのサンフランシスコ、映画鑑賞→モール歩きのコースとか以外と楽しいかも。
『Lincoln』
スピルバーグが監督でカメレオン俳優ダニエル・デイ=ルイスがエイブラハム・リンカーン役の伝記物。トミー・リー・ジョーンズのカツラが変。いやー、リンカーンってダニエル・デイ=ルイスに似てますね。 映画館インフォ
『Skyfall』
待望の新作ボンド映画。監督は『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス。ダニエル・クレイグのとんがった耳がいちいち気になりそうで今から心配です。悪役はハビエル・バルデム。ボンドガールはジュディ・デンチ? 映画館インフォ
『Details』
スーパーヒーローを卒業した、トビー・マグワイア主演のブラックコメディー。大人タッチにあんばい良く焦げてる感じです。レイ・リオッタ老けた! 映画館インフォ
『This Must Be the Place』
注目(らしい)のイタリア人監督パオロ・ソレンティーノ初の英語作品。ショーン・ペンがすごい事になってます。エドワードシザーハンズとコラボ? 映画館インフォ

7日からジブリ映画祭
以前の記事で紹介した映画館、BRIDGEで9月7日(金)から、スタジオジブリのアニメーション・フェスティバルが開催されます。13日(木)までの7日間で計12作品を上映。チケットは$8〜$10.50で、スケジュールは次の通りです。
9月7日(金)
- 千と千尋の神隠し(1:45、7:00)
- 風の谷のナウシカ(4:30、9:40)
9月8日(土)
- となりのトトロ(英語版 3:00、7:00/字幕版 5:00、9:00)
9月9日(日)
- もののけ姫(1:40、7:00)
- 魔女の宅急便(4:30、9:50)
9月10日(月)
- 紅の豚(2:00、7:00)
- おもひでぽろぽろ(4:20、9:10)
9月11日(火)
- 天空の城ラピュタ(1:40、4:20、7:00、9:40)
9月12日(水)
- 崖の上のポニョ(2:45、7:00)
- 猫の恩返し(5:10、9:25)
9月13日(木)
- ハウルの動く城(2:00、7:00)
- ホーホケキョ となりの山田くん(4:30、9:35)

そしてザ・ダークネスは来なかった
あのザ・ダークネスがAmoebaに来る!というので、ライブ開始15分前にアッパーヘイトに到着。パーキングもすぐ見つかってラッキー。店内を除いてもまだ混んでいる様子はなくダブルラッキー。バッグチェックを終えて早速ステージへ。
が、ステージの周りにいるのは普通にCDを探している人達。ロン毛&皮パンツのハードロッカー達はどこ?ステージでライブが行われる気配は一向になく、あるのは新聞の上にパラパラと置かれたケーキ数個。
イベントはキャンセルですか?とケーキの前にいたお姉さんに尋ねると「今やってるわよ、ほら聞こえるでしょ?」。。。確かに店内にダークネスの曲。え?で、でもそれだけ?
そう、ザ・ダークネスは来ない。なぜならこれはリスニングパーティーだから。フライヤーをよく見るとちゃーんと書いてました。Listening Party!って。都合よく「ザ・ダークネス」「パーティー!」「8/21(火)」しか見てませんでした。
悔しいので、バンドメンバーがサインしたギターと最新アルバムの抽選に申し込んでおきました。ケーキのテーブルといいこのブースのスカスカ感といいすごいやる気のなさ。そりゃそうだ。だってダークネス来ないんだから。みなさんもフライヤーを読む際には気をつけましょう。
ちなみにザ・ダークネスはこんな楽しいバンドです。


BRIDGEでお鮨の夢
いくつものスクリーンがある複合映画館が主流の中、スクリーン一つで営業を続けるBRIDGE(3010 Geary Blvd.)で「Jiro Dreams of Sushi」を観ました。小雨がパラつく金曜の夜。目を引いたのは「WORLDS BEST POPCORN」の文字。本当か?
ゴールデンゲートブリッジ開通の2年後、1939年に建てられたというこの映画館は内装もシックな感じで、思わず女子トイレをパチリ。スタッフもフレンドリーで、映画が始まる前にはスクリーンの前で「今日は来てくれてありがとう」とあいさつしてました。
世界一と豪語する(?)ポップコーンも購入。うーん、この絶妙な塩加減。でもまぁフツーのポップコーンでした。
映画は、ミシュランガイド東京版で三ツ星に輝いた銀座「すきやばし次郎」の店主、小野二郎さん(85歳)を追ったドキュメンタリー。カウンター10席のみ、トイレなし、しかも場所は地下道という、前代未聞の三ツ星レストランらしいですが、もっと上の鮨を握りたいと80歳を過ぎても前を見続ける小野さんがポツリポツリと話す言葉が印象的です。あと長男、禎一さん(50歳)が店の脇(=地下道)で海苔を焙ってるシーンとかも。流れるような手さばきで握られる鮨の描写も丁寧で見応えがあるので、まだ鑑賞されてない方はぜひ。